アンテナ工事 への思い アンテナ119番 麻生電設
1. アンテナ工事 の手抜きは数年後に発覚する!
アンテナ工事 は「なにが良くてなにが悪いのか」が分かりにくく、お客様の「知らない」をいいことに手抜き工事をされてしまうリスクが非常に高いです。
また、たとえ外観重視と言えども、安い部材を使用して取り付け位置が不適切であっても、「電波次第ではTVが映ってしまう」ということです。
そのため、アンテナ工事はテレビが映りさえすれば非常に低コストで工事人都合の手抜き工事が出来てしまいます。
「アンテナ工事」で一番気を付けなければならないこと、それはアンテナ手抜き工事は「数年後に発覚する」ことです。
たとえばアンテナを支える支線や屋根馬、その素材によってコストは倍以上変わり鉄製は数年で錆びて建物を汚してしまう反面、ステンレスやアルミ製は錆びない分、驚くほど長持ちします。
2、3年した頃にアンテナになにか不具合や倒壊などが起こった際に点検・修理費がかかってしまうことがあるようですが、よくよく点検してみると安価な部材を使用した手抜き工事が原因であることも多々ございます。
2. 確認が困難
外観重視のアンテナ工事は、ご新築のデザインや構造、周囲環境に合わせてアンテナを取り付けするのはもちろんですが、肝心のアンテナ線も美しく配線しないと「外観重視」とは言えません。
一般的なアンテナ工事の多くが屋根上のため、お客様自身でどのような部材で工事がされているのか確認するのは非常に困難ですので、実は裏で手抜き工事をされていることが多く見受けられます。
過去には、
「風が吹くと外でコトコト音がするので、工事をお願いした業者さんに問い合わせても態度が悪く、対応してくれないんです…。」と、
どうしたらよいか分からず弊社にご相談下さったお客様もいらっしゃいます。
「外観重視のアンテナ工事」となるとアンテナ線をご新築の反対まで配線することがあるため、アンテナの取り付けよりも配線工事の方がはるかに大変な作業となることがございます。
そのため一日に何件もアンテナ工事をしなければならない下請け業者さんの中には、この「配線処理」をきちんと行わない場合があるようです。
たとえ配線処理が原因で音がなったり外観が悪くなっても、テレビはしっかりと映っているので基本的に保証はしてくれませんのでくれぐれもお気を付け下さい。
3. 検波もせず、引込線付近に設置
基本的に、電波の感度が悪くない限りアンテナの設置位置はご新築の引込線付近となります。
しかし!
外観重視のアンテナ工事となるとご新築の構造や周囲状況に合わせてアンテナを設置しなければいけません。
当然、引き込み線付近で電波が取れたとしてもアンテナが周囲からは見えない位置を特定しなければなりません。
これには時間と労力が非常にかかるため大変な作業となります。
もちろん、ご新築の裏側に引き込み線があるのが一番良いのですが、ご新築の正面から見える位置に引き込み線がきていることがほとんどです。
そのため、プロ目線で見ると「どうして玄関真上にアンテナを取り付けて外観重視のアンテナ工事」なのか疑問に思うことが多々ございます。
実際、先ほどもご説明したように本当に「外観重視のアンテナ工事」をするにはご新築のいたるところで検波をする必要がございますので、必ず時間と労力がかかってきます。
ですので、「外観重視のアンテナ工事」とうたいながら実際にはそうでない場合も多々ございます。
安い工事料金で「外観重視のアンテナ工事」をするには余程ご新築の立地条件や電波状況が良くないと難しく、そのようなアンテナ工事に恵まれたご新築は非常に少ないためくれぐれもお気を付け下さい。
4.アンテナブースター(電波増幅器)の盲点!
もう一つ注意しなければならないのは「アンテナブースター」です。
アンテナブースターは受信する電波が弱いときに使用するため、十分に電波を受信できる場合には基本的に取り付ける必要はございません。
しかし、アンテナ下請け業者さんの中には少しでも「儲け」を出すために検波もせずに
「ここにアンテナを取り付けるにはブースターが必要です。」
と言って余分に料金を上げようとする業者さんがいらっしゃいます。
お客様も業者さんに「ブースターが必要」と言われてしまえば「仕方ないのですね、それではお願いします。」と言わざるを得ません。
TV受信は僅に設置位置を動かすだけで取れたり取れなかったり実際に検波をしてみないと十分な電波が受信できるかどうかは分かりませんので、すぐお隣のお家は受信できているのにここでは受信できないというケースも多々あるのもアンテナ工事の難しいところです